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地鎮祭(じちんさい・とこしずめまつり)

「地鎮祭」は工事に先立ち、地の神である「大地主大神(おおとこぬしのおおかみ)」・その地域を守護する神である「氏神(うじがみ)」・生まれた土地の神である「産土大神(うぶすなのおおかみ)」をお迎えして土地を祓い清め、工事中の安全と建築物が何事もなく永くその場所に建っていられることを願うお祭りです。一般には神式で神主さんが行いますが、仏式・キリスト教式で行っても構いません。

地鎮祭のながれ

  1. 神座の四隅に斎竹(イミダケ)を立ててしめ縄をめぐらし紙垂(シデ)を下げます。
  2. 神饌(シンセン)・・・山の幸・海の幸・畑の幸(それぞれ3種類位づつ)、米、塩、お神酒を飾ります。
  3. 四方祓い(シホウハライ)・・・お神酒、米、塩、白紙を用意し、敷地の中央と四隅にまきます。
  4. 鍬入れ・・・設計者が鎌(カマ)、施主が鍬(クワ)、施工者が鋤(スキ)の順で盛砂を三度作業する仕草を行います。
  5. 鎮物(シズメモノ)・・・神主より建物の基礎工事の時に建物のほぼ中央に埋めて下さいと鎮物が渡されます。
  6. 地鎮祭が終わるとその同じ場所で直会(ナオライ)を行います。
    これは祭祀のため行った斎戒を解き、平常に直るという意味で、お神酒で乾杯します。
※開始から終了までの時間は一般に30分から40分程度です。

地鎮祭にかかる費用

・地鎮祭の初穂料(はつほりょう)の目安
神主に支払う地鎮祭の謝礼のことを、初穂料、または玉串料などと言います。謝礼の表書きは「御初穂料」「御神饌料」「御玉串料」と書きます。
初穂料の目安としては、個人が支払う場合2〜5万円くらいが相場です。
・お車代
神主が自分の車や原付などで来られる場合、白封筒に「お車代」として、5千円〜1万円くらいを包んだものをお渡しします。
・地鎮祭の祭壇その他の準備費用
祭壇その他の準備は施工業者に一任することが多いようです。施工業者に支払う金額は1万円〜5万円くらい。テントなどを設営してもらうと更に金額が上がります。
個人宅の地鎮祭の場合、一式を神社で借りる方が安くあがることもあります。
・お供え物関係の費用
米や塩などのお供え物やお神酒、湯呑みまたは紙コップなどは自分で用意をする実費です。

地鎮祭の時の服装

地鎮祭は正装で出席する場合が多いようです。個人宅の場合はそこまで服装にこだわりませんので、基本的には施主が自由に決めることになります。
しかし神様にお祈りする神聖な儀式という前提で節度ある服装を選ぶ方が良いでしょう。心配な場合は、事前に施工会社と相談することをおすすめします。


・施主の服装「スーツにネクタイ」
・学生の場合の服装「制服」
・施工会社の服装「スーツや制服」

地鎮祭の本当の意味について

最近は土地の浄化にばかり注目がいきますが、本当の意味は違います。
日本には八百万(やおよろず)の神々がおられ、土地を所有されています。神様の所有されている土地に家を構えるのですから、勝手に建てて神様のお怒りに触れないように土地を借りるための「土地借用の儀式」が地鎮祭なのです。
そして、家が完成した時には、地鎮祭で借用の契約をした神様を祀るために神棚を設けるのが本義です。




近頃は地鎮祭を行わない方もいます。それは個人の自由です。
しかし地鎮祭や神棚など、日本の建物の伝統や習わしが薄れていくとしたらとても残念です。次世代へ引き継ぐことも忘れないでいたいものです。

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