家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

住まいの結露と乾燥

冬の住まいの問題として結露と乾燥が取り上げられます。
健康にも影響のある結露と乾燥をうまく調整し、快適に生活していきたいものです。

結露のしくみ

冷蔵庫から出した冷たいジュースをグラスに入れて置いておくと、たちまち表面に水滴が付き、流れ出すことがあります。つまり、温かく湿った空気が冷たいものに触れると水滴となって現れる、これが結露です。
窓ガラスで起こる結露は、部屋の中の暖かい空気が、窓や壁に接する室内より冷たい外気により冷やされ、水滴となって現れています。

乾燥のしくみ

日本は、夏は湿気の多い太平洋高気圧、冬は冷たく乾燥したシベリア高気圧と年間を通して高気圧に支配されています。冬には太平洋高気圧が弱くシベリアからの大陸高気圧が勢力を強める、いわゆる西高東低の気圧配置になり、冷たい風が日本に吹き込んでくるのです。
乾燥した風は、水分を含もうとするため、まず日本海側の海水から水分をタップリ多く含み、大雪を降らせます。雪を降らせた風からは、また水分が抜けより乾燥した風になる、その空気が太平洋側に繰り返し流れ続けるため、どんどん乾燥してしまうのです。
また、暖かい空気と冷たい空気では水蒸気を含む量に差があります。気温5℃で湿度が50%の場合、気温が20℃に上がると湿度は18%にまで下がります。暖められた空気は、蒸気をたくさん含もうとするため、あらゆるところから水分を奪うので、乾燥を感じる要因となります。

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結露と乾燥の関係

結露対策のために除湿機を使用すると、過乾燥となり風邪やドライアイ、肌荒れ、クロスの剥がれなどの原因になります。一方で乾燥対策のために加湿器を使用すると、カビやダニが発生しやすい環境となってしまいます。
うまく調整するにはどうすればいいのでしょう。

結露と乾燥対策

・エアコン暖房なら加湿器も使用する
エアコンはガスファンヒーターや灯油ストーブと違い、「燃やさず」空気を温めるので空気が乾燥します。加湿器との併用で乾燥を防ぎましょう。ガスファンヒーターや灯油ストーブなどは「燃やして」暖房します。燃やす際に水蒸気が発生しますので、加湿器を使用すると結露を発生させてしまいます。
・複層ガラスにする
複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層を作ることで熱の移動を防ぎ、結露を発生しにくくします。最近では、現在の窓に内側から1枚重ねて二重ガラスにする内装工事もあるので、施工業者に相談してみるのもいいでしょう。
・自然換気をする
窓を開けて換気することで、外と室内の温度と湿度の差が少なくなり、結露と乾燥の予防につながります。寒いのを少し我慢して空気の入れ替えをすることも大切です。
・室内の温度、湿度を常にチェックする
一般家庭で最適と言われる湿度40%〜60%に保つために、各部屋に湿度計を配置、チェックし加湿器、除湿機、換気などでこまめに調整することが大切です。
・換気扇を回す
キッチンやお風呂場は他の部屋よりも水蒸気が多く、結露やカビが発生しやすくなるので、換気扇を回し続けると効果的です。空気の流れを作るので、乾燥にも効果的でしょう。



結露や乾燥は、部屋同士がふすまや障子で仕切られた、通気性が高く気密性の低い昔の住居と比べ、壁やドアで仕切られた高気密な現在の住居にとって、重要な問題となっています。温度や湿度をこまめに調整し、健康的で過ごしやすい住まい作りを意識することが大切です。
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