家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

「男子厨房に入りたい」夫婦の仲良しキッチン

女性の社会進出がますます多くなり、男女格差が解消されつつある近年、「男子厨房に入らず」という固定概念は払拭されたように感じます。
“キッチン作業が趣味”を公言する男性の増加と共に、業務用のコンロやデザイン性の高いシンクなどを自宅のキッチンに採用する家庭も増えているようです。
しかし、一般的に女性ユーザーはデザイン性よりも収納性や使い勝手を重視したり、料理する過程を大切にしたりする傾向にあります。

家を建てる際のキッチン計画は、夫婦の役割をしっかりと話し合うことから始めないといけません。

「今」と「5年後」を見通して作業を行う時間が長いのはどちら?

今、ご主人が趣味の延長として一番長くキッチンに立っていたとしても、5年後は仕事が忙しくなったり、生活環境が変化したりして状況が変わる可能性があります。専業主夫でない限り、数年先も毎日キッチンに立てるかは分かりません。
計画段階から「男の料理は趣味の一つ」であり、「休みの日に腕を振るってくれる」程度にお互いが理解しておく方が、奥様が使いにくい過剰な設備を導入することもなくなるのではないでしょうか。

夫婦にとって使いやすいキッチンとは?

一般的にワークトップの高さの基本は、「身長÷2+5cm」とされています。
男性と女性の身長によっては、10cm以上もの差が出てしまい、相手にとって使いにくいキッチンとなってしまいます。
かといって、夫婦の中間値の高さにすると、どちらも使いにくくなる可能性があります。
ご主人がキッチン計画に没頭し始めると、自分の使いやすさしか目に入らなくなり、奥様にとって使いにくいキッチンとなってしまう傾向があるようです。
キッチンはあくまでも夫婦二人の作業場だということを忘れず、じっくりと話し合うことが必要です。

キッチンを維持するのはどちら?

キッチンは汚れやすい場所です。調理の度に出る生ゴミや油汚れ、食べた後の食器など、すぐに片付けないと汚れは残り、溜まってしまいます。
よく耳にするのは、ご主人が趣味で行う料理は大量のゴミを出し、その後の片付けが負担になる、という奥様の声です。
シンクや食後の食器の片付けも料理の一部という認識がないと、「片付ける」という行動や熱意がなくなってしまうのかもしれません。

対面キッチンのススメ

キッチン作業を分担できる場合、このようなキッチン計画はいかがでしょうか。
イメージ リビング計画やバリアフリー、来客時の目隠しがないのでキレイにしておかないといけない、など思案しないといけないこともありますが、キッチンに段差をつけることで、身長差の違う夫婦でも、両サイドから作業が可能となります。ご主人が調理や食器を棚に戻し、奥様が素材の準備や食器洗いをするなど、お互いを助け合いながら片付けるところまで行うことが出来るのではないでしょうか。





夫婦が仲良く楽しいキッチン計画を行うためには、ご主人が片付けをしてくれない、汚れたままにしておくことを嘆いたり注意したりするのではなく、“料理をしてくれたこと”を感謝し、尊重するようにしましょう。また、ご主人は“作ることだけが料理”という概念を取り払い、“いつまでも美しく、気持ちの良いキッチンを大切に使う”ということまで踏まえて料理を楽しんでいただきたいと思います。
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