家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

自宅で花見!借景のススメ

お花見が気持ち良い季節となってきました。お弁当やお酒を持って観光地に行くのも良いですが、自宅でのんびりしながら、ゆっくりと桜など季節の移り変わりを眺められたら最高ではないでしょうか。
しかし、狭い土地や小さな庭では、存分に季節を感じられる大きな樹木を植えることは中々難しいと思います。

お庭をうまく見せる方法

お庭に小さくても季節を感じられる植木を植え、それをピンポイントで見せる窓を配置すると、効果的に目線を集めることができます。
イメージ

風景を借りる「借景」とは?

「借景」とは、庭園外にある山などの景物を庭園の構成要素として取り入れることで、通常の敷地にとどまらず、ダイナミックに壮大に見せる方法です。京都の修学院離宮や園通寺、香川の栗林公園などが有名です。
では、一般家庭に借景を取り込むにはどのような方法があるのでしょうか?

・近隣の樹木を借景に
隣近所にすばらしい桜などがあれば、ぜひ借景させていただきましょう。
・周辺の環境を借景に
海の近くや山のふもとなど、眺望が望める場所であれば、「どの部屋からどの景色を見たいか」を前もって検討しましょう。リビングや浴室から海や山の木々が見えると、季節を感じつつ、ワンランク上の生活を楽しむことが出来ます。
・窓の大きさや形と位置の関係
比叡山の借景で有名な京都の園通寺でも、宅地開発が進むことで借景に人工物が入り込む、ということが問題になっていますが、取り込みたくないものまで入り込むとせっかくの借景が台無しになってしまいます。
窓の位置、大きさ、形は大変重要な要素となってきますので、設計士、工務店にしっかり要望を伝え、念入りに検討することが大切です。

プライバシーの問題

しかし、借景といってもこちら側からのみ見えるわけではありません。すばらしい風景を大きく取り入れたいからと大きな窓を配置すれば、外側から室内が丸見えになり、せっかくのすばらしい風景をカーテン越しに楽しまないとならなくなってしまいます。また、隣家の樹木を借景するときは、念のため隣家に確認をとり、家の中まで見えない方法で借景しないと後のトラブルを招きかねません。

住宅での借景とは、「風景を少し分けてください」という気持ちが大切です。周囲の環境と上手に調和を図り、日々の生活を積極的に楽しめるプランニングが出来れば良いですね。





土地が決まり、家を建てる際には間取りや部屋の配置・大きさばかりに気を取られがちですが、実際に敷地に図面を置いてみて、リビングや浴室、寝室から見える風景を想像してみましょう。もしかすると寝室に配置している部屋から、日中に思わぬ風景を見ることが出来たり、季節を感じられる景色が生活の一部に取り入れられたりなど、借景のヒントがたくさん得られるかもしれません。
イメージ

<< 前の記事 記事一覧 次の記事 >>