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注目されるスマートハウス

東日本大震災の発生からまもなく3年が経とうとしていますが、震災後の電力危機を背景に、「スマートハウス」への注目が高まりを見せています。

スマートハウスとは

スマートハウスという言葉は聞いたことがあっても、実際にどのようなものかイメージできる方は意外に少ないのではないでしょうか。
スマートハウスという言葉は1980年代にアメリカで生まれた住宅の概念です。しかし明確な定義がなく、関連技術が進化し内容も時代を反映して変化しています。東日本大震災後は特に、電源の分散・制御・自立・連携の重要性からスマートハウスが注目されています。

それでは、最新のスマートハウスとはどういうものなのでしょうか。

キーワードはHEMS(ヘムス)

スマートハウスが一般の省エネ住宅と違うのは、「HEMS」が導入されているということです。
HEMSとは「ホーム・エネルギー・マネジメント・システム」の略で、センサーやIT技術を活用し、住宅のエネルギー管理を行うシステムです。太陽光発電による発電量と電力会社などから購入する電力量、さらに住宅内で使用している電力量を「見える化」し、自動的にエネルギー使用量を「最適化」するシステムです。
HEMSと太陽光発電、家庭用蓄電池の組み合わせが今のスマートハウスの標準的なスタイルとなっています。

スマートハウスの現状

現状では、スマートハウスはまだ普及に向けた入り口に立ったところです。HEMSについてはコントロールできる標準規格に対応した電気製品が発売され始めたばかりです。家庭用蓄電池についても、蓄電容量の増加と低価格化が普及のための課題です。
しかし、省エネ対策が大きな問題となっている今、スマートハウスへの需要は益々増大すると考えられます。

スマートハウスの必要性

原子力発電の今後がどうなるのかは様々な議論がなされているところですが、現在の日本は原子力発電所の稼働停止に伴い、電力確保が課題になっており、天然ガスや重油、石炭などの火力発電用燃料も海外に依存している状態です。今後の価格変動や、輸送の安全性などのリスクも考えていかなくてはなりません。
こうした状況の中、従来の電力網の送電時におけるロスが問題となり、将来の電力網として「スマートグリッド」が検討されています。スマートグリッドとは、電力の流れを発電から消費まで、制御・最適化する電力網システムです。
ITを駆使し電力の需給を最適化するスマートグリッドを基盤として、エネルギー効率の高いスマートシティを構築する最小単位としてのスマートハウスが今後ますます注目されていくのではないでしょうか。

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