家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

梅雨前の雨どいチェック

もうすぐ梅雨。そして台風シーズンもやってきます。
ここ数年、1時間に100ミリ以上も雨が降る、いわゆる「ゲリラ豪雨」の発生が増え、いかに家に雨水を流れ込まないようにするかを考える必要があります。
降雨時に雨を屋根から地面に落とす役割をしているのが「雨どい」です。
今回は雨どいの役割と点検方法についてご紹介します。

雨どいの種類と役割

・雨どいの種類
雨どいの素材には、樹脂、銅、ステンレス、ガルバリウム鋼板、アルミニウムなどがあります。特殊樹脂を配合した、被覆されたタイプや樹脂とスチールを組み合わせたタイプなど、耐候性や強度を高めた雨どいも売られています。
雨どいの形は、丸か三角になっているものが一般的です。屋根や軒先など、家の外観に馴染むようなデザインが多く、軒樋の接合部を目立たせない工夫をこらしたもの、雨だれを最小限に抑えるような形をしたものなどもあります。
雨どいの色も、黒、ホワイト、茶、グレー、ベージュ系など建物に合わせやすいようなカラーバリエーションが中心となっています。屋根やサッシと色味を合わせてすっきりとさせる、異なる色でポイントとするなど外観デザイン全体で検討すると良いでしょう。
・雨どいの役割
雨どいの役割は、屋根の雨水を集め、地上もしくは下水に流すことです。雨水がしっかり流れるように設置をしなければ、屋根や外壁が汚れるだけでなく、建物の劣化や腐食を早める原因にもなり、いずれは基礎や土台まわりに影響することも考えられます。
雨どいには、「内樋」と「外樋」があります。屋根の下にパイプのようなものがある家が多いと思いますが、それが「外樋」です。これに対して、外部から見えないように軒や壁の内側に設けられるのが「内樋」になります。
また、雨どいには、屋根の雨水を受ける「軒樋」、「軒樋」で受けた雨水を地上へ導く「竪樋」、軒樋で受けた雨水を竪樋へと送る「集水器」で構成されます。その他、軒樋を受ける金具や竪樋を取り付ける部材、外観をすっきりとおさめるための部材も必要となります。
雨どいは、屋根や外壁と同様に強度や耐候性が求められます。積雪やたまった土砂によるたわみ、紫外線による色あせ等に強いものを選びましょう。海に近い地域にお住まいの場合は耐錆性にも配慮する必要があります。

雨どいの点検方法

梅雨の前の時期や台風シーズンも終わった寒くなるまでの秋〜冬の初めにかけては、外まわりの点検をするにはよい時期です。晴れた日に、家の周りをぐるっとひと回りして、雨どいに問題がないかをチェックします。
雨どいのチェックの主なポイントは、下記の通りです。

(1)雨どいの中に落ち葉、ゴミ、土砂などがたまっていないかどうか
雨どいの中に落ち葉などがたまっていると、雨が降った際に詰まって流れなくなる原因になります。落ち葉やゴミなどを発見した場合は取り除いておきましょう。
(2)雨どいに欠けや穴のあいているところはないか
雨どいに穴があいていると、そこから雨が漏れてしまい、地面や家の基礎を濡らしてしまう恐れがあります。穴の大きさが小さければ、補修テープや防水テープを張って応急処置が可能です。補修テープ類は、ホームセンターで入手することができます。
(3)雨どいの継ぎ手部分が外れる、固定している金具が外れる、無くなる等がないか
雨どいの継ぎ手が外れていると、雨が漏れ出すばかりか、台風等の強い風が吹いた際に雨どいが取れてしまう危険性があります。もし継ぎ手部分が外れてしまっている場合は、家を建てた工務店などに相談するか、外回り専門のリフォーム業者に依頼しましょう。自分で修理するために屋根に上るのは、思わぬ怪我にもつながり危険ですので避けましょう。

雨水を利用する方法

・なぜ雨水を活用するのか
日本は、世界平均の2倍近い雨が降るそうです。このように豊富に降ってくる雨水を無駄にせず、水資源として利用することができます。
雨水は比較的汚染が少ないと言われる屋根面から集めるのが原則です。住宅の屋根や、物置・ガレージ等の屋根から雨どいを伝わってくる雨水を、庭に設置した雨水タンクに貯める方法が一般的です。貯めた雨水は、藻の発生などを防ぐ為に日光を遮り、虫等の侵入を避けるためにフタをするといった管理が必要となります。そこで必要になるのが「雨水タンク」です。
このようにして貯めた雨水は、トイレの洗浄水や樹木への水やりの他、エアコンの冷却水・公園の噴水・消化用の水など、様々な雑水として利用することができます。また、大規模な災害で水道が使えなくなった場合には、消毒をすることで生活用水としても活用できるでしょう。



雨どいは屋根に登らなくても、下から点検することも可能です。
梅雨に入る前に、一度雨どいを確認してみてはいかがでしょうか。

イメージ

<< 前の記事 記事一覧 次の記事 >>