家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

ポスト −荷物を受け取る大切な「窓口」−

ポストについて、皆さんはどのようなものを使っていますか。
据え置き型、門柱に入っているもの、ドアと一体型になっているものといろいろ種類がありますね。
今回は、毎日一度はのぞいているポストについて取り上げます。

ポストの種類

ポストの種類は、設置の方法で「門柱や塀、外壁などに埋め込み型」「据え置き型」「柱等に取り付け型」「壁掛け型」に分かれます。ポストから郵便物等を取り出す方法には、前面や横面、上部から取り出すもの、スライド式等も存在しています。また、素材には、ステンレスやアルミ、ガルバリウム鋼板、溶解亜鉛メッキ鋼板等があり、モダンなタイプからアンティーク調までデザインやカラーバリエーションも豊富に揃っています。
今回は、設置方法で分けたポストの種類を紹介します。

(1) 埋め込み型
門柱や塀、外壁などに埋め込むタイプのポストです。口金の部分だけを出すタイプもあります。モダンでシャープな印象を持つ縦型タイプ、ドアホンや表札、照明などとコーディネートできるタイプもあります。色味は、門扉やフェンスの色に揃えやすいブラックやシルバー等が定番ですが、ポイントとなるような明るい色合いのタイプも出てきています。出っ張りを抑え、すっきりと納まるデザインが増えてきているようです。
(2) 据え置き型
門柱や塀の上などに取り付けるタイプのポストです。門や塀のデザインと調和するようなタイプであれば、使いやすい高さに設置することが可能です。
(3) 取り付け型
柱やスタンドにボックスを載せたタイプのポストです。かまぼこのような形のポストは、「アメリカンスタイル」と呼ばれています。カラフルな色合いのものから木製タイプ、キャラクターもの等もみられ、玄関まわりのアクセントにも用いられます。
(4) 壁掛け型
塀や外壁等にそのまま取り付けるタイプのポストです。前から入れて前から取り出す薄型のポストも多く、最近では、モダンな住宅に合うようなシンプルでスタイリッシュな商品も増えてきています。
(5) その他
最近では、機能門柱やファンクションユニット、エントランスポールや機能ポール等とも呼ばれる、表札や照明、インターホンを組み合わせたタイプの商品も多くなってきました。門扉と組み合わせることができるタイプもみられます。

設置の際の注意点

(1) 選ぶときの基準
ポストを選ぶ際は、ポスト単体で考えるのではなく、外観全体のデザインや門扉・フェンスのプランニングの中で検討することが大切です。家族の毎日の動線を考慮して、取り付ける場所や高さの検討をする必要があります。外壁に埋め込みたい場合は、家本体のプランニングにも関わることですので、できるだけ早めに希望を伝えるようにしましょう。
(2) ポストの設置
ポストを内側に設置するケースで、多く見られるのは玄関周りです。道路の位置によっては、勝手口付近でも廊下やキッチン等にプランニングしてもいいでしょう。
ポストをどこに設置したとしても、ポスト口だけでなく郵便物が入る部分にも充分な配慮をする必要があります。ポストの内側に受け箱を設ける、棚を設置する、玄関収納の中の棚に落ちるようにするといった工夫もすると、郵便物を汚すことも散らばることもなく受け取れるでしょう。
また、外壁にポスト口を設けた場合、敷地内、あるいは建物の本体近くまで外部の人が入ることになります。ポストだけを考えるのではなく、敷地や周辺環境も考慮して防犯面での不安を感じないプランニングをしましょう。
(3) サイズ
投函口のサイズや本体のサイズにも注意が必要です。カタログなど大判の郵便物が多い家だと、投函口が大きめのポストを選ぶ必要があります。その際、郵便物が濡れにくいような構造かどうかもチェックしましょう。最近では、ポスト内にLEDライトを設けることができる等使い勝手を高めたタイプが増えてきています。
(4) セキュリティ面
ポストにダイヤル錠付や南京錠をつけられるタイプ、プッシュ錠付タイプがあります。また、郵便物から個人情報を盗まれるといった被害を避けるために、投函口の形状を工夫して外から取られにくくしたポストも提案されています。このような防犯面については、次項で詳しく説明します。

セキュリティ面も向上中

郵便物には個人情報も多く含まれますし、今の社会状況から考えても基本的なセキュリティ機能を持ったポストがあると安心ですね。 ここでは、最近のポストのセキュリティ機能について見ていきます。

(1) 犯罪に遭いやすいポストとは
(ア) ポストから郵便物や新聞がはみ出している。
ポストから郵便物がはみ出したままの状態では、「今、家には誰もいません」と不在を周囲に知らせているということになり、空き巣にも狙われやすくなります。
(イ) 大型郵便物がポストに入らず外に置かれている。
カタログ等の大型郵便物は、配達員がポストに入らなければドアや門に立てかけていかれます。このようなことが多々あると、大切な郵便物を盗られてしまうだけでなく、立てかけた郵便物から名前や住所等の個人情報を公開して閉まっていることになります。
(ウ) 投函口・取り出し口
投函口が大きすぎる、取り出し口に鍵が付いていないために、郵便物が盗まれたり盗み見されることもあるそうです。ポストの設置場所にもよりますが、手が入ってしまうような大きさの投函口や家族以外の人が簡単に取り出すことができるようなポストでは、安心とはいえないでしょう。
(2) 施錠方法とセキュリティ
(ア) 施錠の種類
ポストのメーカーや商品によっても異なりますが、ポストの施錠方法にもさまざまなタイプがあり、南京錠を設置できるほか、暗証番号を設定するタイプや数字を回して施錠・解錠できるダイヤルタイプ等も見られます。
(イ) 施錠方法選択時の注意点
施錠方法を選ぶ際は、家族の誰もが使いやすいタイプかどうかをチェックすることが大切です。荷物を持っていると、雨の日は傘をさして郵便物を出し入れすることもありますので、片手で簡単に操作できる方が楽な場合もあるでしょう。できれば、ショールームなどで実際に動かし確認するようにしてください。
(3) 投函口とセキュリティ

取り出し口の施錠以外に、投函口に特徴のある商品もでてきています。郵便物が投函口から取り出されないように大きさや口蓋に工夫を施し手が入らないようになっているポスト、重要な情報や個人情報が書かれていることの多い葉書や封書の盗難を防ぐために、専用の投函口を設けたタイプも見られます。

宅配ボックス

贈答品やネットショッピング、通販やお取り寄せなどで、宅配の荷物を受け取る機会が増えている方も多いのではないでしょうか。しかし、受け取る際に在宅していなければならないこと、留守の場合には再配達の連絡が必要なこと等不便に感じることもありますよね。
そんな場合に便利なのが宅配ボックスです。

(1) 留守でも荷物を受け取れる

宅配ボックスは「宅配ロッカー」とも呼ばれており、不在時に配達される宅配便などを一時的に保管し、後で受け取ることができる宅配用のポストです。

(ア) メリット
留守にしていても荷物を受け取ることが可能であること、帰宅後に再配達の連絡をしなくても済むこと、直接対面して受け取らなくてもよいので、プライバシーやセキュリティなどの面でも安心です。
(イ) デメリット

まだ宅配ボックスの認知度が低いため、ボックスに不在票を置いて帰ってしまう宅配業者もおられるそうです。

(2) 扉の施解錠

宅配ボックスは、機能的に分類すると次の2つに分かれます。

(ア) 機械式
ダイヤル錠等により扉の施解錠を行います。電池などを利用して作動させるタイプもあります。配線工事が不要なので比較的簡単に設置することが可能です。電気関連の故障やメンテナンスなど諸経費も不要なのもメリットです。
(イ) 電気制御式
電源を利用して扉の施解錠を行います。画面での操作や音声ガイダンスなどで使い方も簡単なものも出ていますし、セキュリティシステムとの連動も可能なタイプもみられます。
(3) 形状

宅配ボックスを門塀などに埋め込む、もしくは据え置くタイプ、専用のスタンドに設置するタイプがあります。また、ボックスの大きさも標準的なタイプだけでなく、スリムなタイプもあり、設置する場所によっては扉の開閉方向を選ぶことができる宅配ボックスもあります。

(4) 使用方法

基本的な宅配ボックスの使い方は、次の通りです。

  • (1) 宅配業者が宅配ボックスの扉を開けて荷物を入れ、扉を閉じロックボタンなどで施錠します。
  • (2) 受領書を押印装置にセットし、受領印を押印します。
  • (3) 居住者が帰宅し、荷物の有無を表示や窓等から確認して鍵で扉を開けて荷物を取り出したら、扉を閉めて空きの状態に戻します。

ポストは鍵を付けないと覗かれそうで不安なイメージでしたが、年々セキュリティ面が高まってきており、安心して外付けできるポストも増えているようですね。
皆さんはどんなポストを選びますか。

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