家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

リビングを2階にする理由−メリットとデメリット−

昔はリビングは1階という家が大半でした。しかし、今は景色や気候のために2階に設ける家が増えています。
リビングを2階にすることで、どのような開放感が得られるのか、また防犯面として問題はないのか、この2点について取り上げます。

リビングという名前の由来

リビングは、1950年代にアメリカから入ってきた「居間にはテレビ、キッチンには大きな冷蔵庫があるアメリカンホーム」のイメージが元になり、多くの家庭で設置されるようになりました。現在、リビングは家族の憩いの場となっており、「お茶の間」と呼ばれることもあります。 リビングの組み合わせには、下記のようなものがあります。多くの家庭では、「キッチン+ダイニング+リビング」や「ダイニング+リビング」の組み合わせで使用しています。

・ダイニング+リビング
・キッチン+ダイニング+リビング
・ダイニング+リビング
・リビング(独立している)
・リビング+和室(畳コーナー)
・リビング+サンルーム+ユーティリティー+工房+趣味・書斎のコーナーなど

2階にすることのメリット

(1) 豊かな採光を確保できる
リビングを2階にすることで、まず豊かな採光を確保でき、明るい空間ができます。屋根の形状を活したゆとりある天井高を確保することにより、比較的大きな窓を設置することも可能です。ハイサイドライトやトップライトを設けることで、たっぷりと太陽光を取り入れることもできると同時に風通しも期待できるでしょう。
(2) 開放的な眺望が得られる
家の周辺環境にもよりますが、1階に比べて開放的な眺望も得られる場合も多く、遠くの景色や近隣の緑を借景として取り込むこともできます。道行く人や近隣などからのプライバシーの確保もしやすいので、「カーテンを閉め切ったまま一日を過ごす」といったこともなくなるでしょう。
(3) 耐震性が高まる
2階にリビングを設置する分、1階に、寝室や子供部屋等を配することが多くなるでしょう。そのため、1階の壁量が増えるため耐震性を高めることも可能です。

2階にすることのデメリット

(1) 夏は暑くなりやすい
家の断熱性能、窓の位置や庇の有無等にもよりますが、夏場は1階に比べて2階は暑くなりやすいです。「キッチン+ダイニング+リビング」が1つの空間となる家であれば、キッチンの配置場所によっては、食材などが傷んでしまうことも考えられます。
(2) 1階に下りるのが億劫になる
2階にリビングがあると、宅配便等のちょっとした来客で1階に行くのが億劫になりがちです。また、日々のゴミ出しが面倒になるということも考えられます。
(3) 老後の不安
若いうちは平気な「買い物の重い荷物を2階のキッチンまで運ぶ」ということが、高齢者には大変になるといったことが考えられます。また、階段を上らなければリビングに行くことができないということが、足腰が弱っている高齢者だと階段の上り下りに不安を感じるかもしれません。
(4) 防犯面
1階に不審者が侵入しても2階にいるので気付けない可能性があります。窓や玄関ドアに防犯対策をしっかりと取ることも考える必要があります。

プランニング上の注意点

まず、「住まいに対する優先順位を明確にすること」と「将来の変化を見越してプランニングすること」が重要なポイントになります。先程デメリットで述べた老後の不安は、将来、誰しも起こりうることです。20〜30年先のことも考えて検討しましょう。
あえて2階にリビングをもってくることで景色や開放感が得られる一方、応対時の面倒臭さや防犯面での不安が出てくる等、難しいことが多いようです。
このような不安もプランニングの段階で解消して、素敵な2階でのリビング生活をスタートしましょう!!

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