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どうせ住むなら「自然素材」の家に・・・ってどういう家?

「自然素材の家」と聞いて、皆さんどのようなイメージをお持ちでしょうか。
とても身体に良さそうに思えますが、実際どういう素材が自然素材に当てはまるのか、分かりにくいですよね。
今回は、自然素材とそれを用いた家について取り上げます。

自然素材とは

人工的な化学物質を全く用いていない素材のことです。一番知られている自然素材は木材ですね。
また、漆喰、瓦、和紙、畳等の「原料から何らかの加工はしていても、化学物質は使用していない」建材もここに含まれます。 自然から作られた素材を使用しているので、工場で精製される合板と違い、形が整っていない、木材ですと、気が柔らかいためちょっとしたことで傷が付きやすい等ありますが、あまり気にせずに本物の良さを大事に、味わい深く生活をしていくという気持ちとおおらかさをもつことが大切です。

気を付けなければならない素材

自然素材の中でも有害な素材はあります。代表的な素材がうるし、ヒバ油、マツの油脂等です。また、ヒノキやヒバといった木材そのものにアレルギー反応を引き起こす人もいます。さらに農薬を散布して育てられたい草を使った畳にも注意が必要です。
自然素材といっても、化学物質を添加された材料もあるので、事前に成分を確認しましょう。

木材のメリットとデメリット

(1)メリット
木材を使う上でのメリットは、強度があり見た目が美しく肌触りが良く加工しやすいことです。これまでにもいろんな商品が出ています。建築材料の中では、床材、壁材、天井材、構造材として利用され、自然素材としてもっとも親しまれていると言えます。
(2)デメリット
デメリットとしては、木材は腐るということがあるので、特に湿気の多い状態で長時間経過させないということです。
屋根の大きな神社やお寺の柱は、雨に濡れにくく、また万が一濡れたとしてもすぐに乾くように考えられているので、腐ることもなく長年耐えてきています。
しかし最近の住宅の多くは、屋根が建物に対して小さく、壁が濡れやすくできています。万が一、壁から雨が染み込んだ場合には、壁で覆われている柱等が長期に渡り濡れた状態となるため、壁の内部で乾燥せずに木が腐ってしまうことが考えられます。
外壁や屋根は雨が侵入しないようなしっかりとした造りとすると同時に、内部の冷暖房による結露も発生しない断熱計画も必要です。

その他の自然素材点

木材の他にも自然素材は多数存在します。ここでは、「石」「土」「草」「漆喰」を紹介します。

(1)石
石は、傷が付きにくく変形しない硬さがあり、熱や紫外線にも強く、自然にできた色合いが美しい素材です。
ただ、石の中でも注意が必要なのが大理石です。優しい色合いが好まれ屋外で使用されることもありますが、大理石は二酸化炭素を含む雨に溶けやすいのと酸性雨にも弱いので、屋外で使用する際は気を付けましょう。
また、水やコーヒー、お醤油等が染み込んで、色が変わってしまうこともあります。
万が一こぼしてしまった場合は、長期間放置せず素早くお手入れすることも大事です。
(2)土
土は、はるか昔から竪穴式住居や土壁等建物へ利用されてきた素材です。
それは土の利点である「耐火性・断熱性」を利用したためです。火事が近くで起こっても、土壁でできた蔵は、燃えず熱も上がらず、中の大切な財産を守ることができました。 注意点としては、本格的な土壁はコストが高いということです。
土壁を造りあげるまでの工程は複雑で、さらに手間と日数を多く必要とするため需要があまりなく、今では職人も少なくなっているためです。
(3)草
草が建築材料として加工されて用いられている例としては、畳に使われている「い草」と「藁」、そして床材として利用されている麻やココヤシが挙げられます。
草は、肌触りや通気性、消臭効果もあるので人間環境にとって親しみやすい材料と言えます。
ただ、気を付けなければならないのは、昔ながらの藁だけでできた「藁床」は、畳に湿度があるとダニが発生してしまいます。
布団は敷いたままにはせず、毎日あげて乾燥させる必要があります。また、晴れた日には畳をあげて、裏側からも乾燥させるといいでしょう。
(4)漆喰
漆喰は調湿機能に優れ、結露が発生しにくくカビもはえにくい壁材です。
また、素朴でシンプルな出来上がりになりますので、クラシックからモダンまで様々なインテリアデザインを引き立ててくれる魅力的な壁材です。
壁を漆喰仕上げにリフォームする際は、しっかりと下地処理をしてから左官職人がコテで塗っていきます。
ただ、漆喰の中には施工性を上げる合成ボンドが含まれている場合もありますので、自然素材にこだわる場合は事前に成分を確認しておきましょう。

昔の藁と木の家は、究極の自然素材でした。しかし、今はどんな素材にも化学物質が入っています。
アレルギーを持っておられる方には、自然素材は最後の救世主となるかもしれませんね。

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