家にかかわる疑問のあれこれを分かりやすくお話します。  
 

地震に備える耐震住宅

地震大国日本。世界で起こるマグニチュード6以上の巨大地震は5回に1回が日本で起きています。
2011年(平成23年)に発生した東日本大震災では15,000人以上の方が亡くなられました。
また、1995(平成7)年には、いまも私たちの記憶に深く残る阪神淡路大震災では、約20万の家屋が全壊又は半壊し、亡くなった方の約8割が、家屋や家具の倒壊による圧死と推測されています。
最近では能登半島地震や新潟県中越沖地震など、次々と大きな地震が発生しています。

そんな大きな地震では、愛するわが家が凶器になりかねません。
そこで、おすすめするのが住まいの耐震リフォーム。3つのタイプをご紹介たします。

耐震住宅

耐震とは、読んだ字のごとく地震に耐えること。
=普通の地震では大きな損傷がなく、対地震では倒壊しない程度の損傷が発生するレベル。
一般的な木造の「耐震住宅」は、強固に固められた基礎の上に土台がのり、その上に柱がたちます。現在は全ての住宅が「耐震住宅」使用です。
メリット
強風(台風)ではほとんど揺れない。軟弱地盤の制約はほとんどない。(地盤改良が必要になる場合がある)地下室などの設置制約はない。
デメリット
地震の揺れが直接建物に伝わる。地震のたびに建物の損傷が進む。免震と比較して格段に家具が転倒する。

制震住宅(設置コストは30万円〜100万円)

=普通の地震では大きな損傷がなく、大地震では建物内部でエネルギーを吸収する。
制震装置は、大地震にずば抜けて効果を発揮するのではなく、振動エネルギーを吸収して損傷を大幅に軽減できるようにする装置です。家具の転倒に対しては、転倒防止金具などを用いることで、ほとんど免震住宅と同じ程度の被害まで押え込めます。
メリット
地震の揺れは直接建物に伝わるが、2階から上階の揺れが軽減される。強風(台風)では、ほとんど揺れない。
建物損傷については、制震装置が建物の揺れ(振動エネルギー)を吸収するので、建物全体ではほとんど損傷しない。
軟弱地盤の制約はほとんどない。(地盤改良が必要になる場合がある)地下室などの設置制約はない。

免震住宅(設置コストは350万〜550万円)

免震とは、建物に揺れを伝えないこと。
=普通の地震では大きな損傷がなく、大地震でも地震のエネルギーを伝えない構造
免震装置は、大地震が発生したときに家具の転倒や建物の損傷を防ぐという点では、抜群の効果を発揮します。
しかし、大きな地震でないと作動しないとか、台風のときには揺れる心配があったり、装置の価格が高いとか、液状化するような地盤には向かないなど価格以外にもいろいろな制約条件があります。
メリット
地震の揺れは直接建物に伝わらない。
建物が大きく揺れないので、建物の損傷が大幅に軽減される。
家具の転倒は、回数を問わず大幅に軽減される。
デメリット
強風(台風)のときは2階から上階が揺れる。
軟弱地盤などでは免震装置の装置が困難。
地下室の設置は困難。

しかし、どんなに家の強度を上げても地盤しだいで、地震に弱い家になります。たとえ家の構造が頑丈でも、土地の地盤に問題があれば地震に強い家にはなりません。
地震が起こらなくても、新しく建てた家が、だんだん傾き始めて住めなくなってしまう「不同沈下」と呼ばれる軟弱地盤による事故も後を絶ちません。
しっかり地盤調査をして、軟弱地盤の場合は対策をたてることをおすすめします。

木造住宅は、きちんとした構造補強を行えば、耐震性は増し家の寿命も長くなります。
その他、できる備えとして、防災グッズの準備、家具の転倒防止、地震保険の加入、建て替え、住み替えなど。
あなたと家族、大切な財産を守るために、地震に対する備えをきちんとしたいものです。

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