前回は外壁の種類や選び方についてご紹介しました。
3回目の今回は、内壁材として使われることの多いビニールクロスの掃除方法をご紹介します。
●掃除方法
ビニールクロスの原材料はポリ塩化ビニールで、加工性が高い素材であるため、エンボス加工やプリント等様々なバリエーションの商品があります。張りやすいので作業性も高く、比較的安価に供給されています。
さらに、漆喰など他の素材に比べて清掃性が高いという特性もあり、掃除にそれほど神経質になる必要もありません。
- (1)準備するもの
- ・雑巾(古タオルでもきれいなものが望ましい。量を多めに)
・きれいな雑巾
・家庭用中性洗剤
・掃除機
- (2)掃除の手順
- 1. 広範囲の汚れ部分は、タオルで吸い取り口を覆った掃除機を当てて、その部分のホコリを吸い取ります。目立つ汚れはそれだけでも7割方きれいになります。
- 2. 壁面でも手の触れやすい建具の取っ手近くや、スイッチ周辺はとりわけ汚れています。家庭用中性洗剤と水を5:100ほどの割合で溶かした洗剤液を薄く塗布し、数分置いてからきれいな雑巾で拭き取ります。
- 3. 広い壁面全体を掃除する際は、洗剤液を少し多めに用意し、きれいな雑巾も多めに準備します。
- 4. 洗剤液に雑巾を浸してかために絞ります。その雑巾で壁面を軽く叩くように洗剤液を塗布して数分置いてから、きれいな雑巾をぬるま湯でよく絞ったもので同じく叩くように洗剤液を拭き取っていきます。
- 5. 汚れた雑巾は適宜ぬるま湯で洗い、どんどん取り替えながら叩き拭いていきます。力を入れて擦り過ぎると、壁紙がよれる、エンボスが汚く崩れることがあるので注意してください。一度にやろうとせず、また雑巾が汚れたらその都度きれいなものに取り替えて拭くのもポイントです。終わりに、水分が残っている部分を、乾いたきれいな雑巾で拭き取ります。
●掃除する上での注意点
- (1)水分はよく拭きとる。
- 水分が壁紙の継ぎ目に入り込むと、壁紙がはがれる原因になります。
- (2)ビニールクロス以外には用いない。
- 水を使った掃除が可能なのは、壁紙のなかでも「ビニールクロス」のみです。紙の壁紙や織物の壁紙では色落ちやシミの原因になるので、この方法は絶対に行わないでください。
※織物の壁紙は埃を吸着しやすいので、お手入れははたきをかけるか掃除機で埃を吸い取ってください。
- (3)目立たない場所で試す。
- 壁紙のなかでも、ビニールクロスのお掃除は決して難しいものではありませんが、必ず目立たない場所で試してから行って下さい。
ビニールクロスの場合は、家にあるもので手軽に掃除できます。
大掃除の際に参考にしてみてください。